顎関節症 治療

認知行動療法による治療

顎関節症の治療方法には色々とありますが、顎関節症の治療の中に認知行動療法という治療方法があるのをご存知でしょうか。そもそも顎関節症というのは、歯ぎしりや歯のくいしばりをしたり、強いストレスを感じたり睡眠障害を起こしたりすることが原因となって起こっていると言われています。

 

これらの顎関節症の原因となる行動というのは、自分では全く意識していない状態の無意識のうちに行ってしまっていることが多いです。ですから、顎関節症の治療をするためには、まずこれらの行動が顎関節症の原因となっていることを個々に認識させる必要があります。

 

顎関節症の原因を認識をさせた上で、顎関節症の原因となっている行動を行わないように気をつけることが治療となっています。この治療方法のことを認知行動療法と呼んでいます。認知行動療法の治療というのは、癖となって体に染みついてしまっている頬づえや噛みしめなどのような顎関節症の原因となっている癖や生活習慣を自分自身で改善していくものです。

 

基本的には、薬物や道具などを使用する医学に頼った治療ではありません。認知行動療法では、「唇を閉じ、上下の歯を離して、顔の筋肉の力を抜く」といった顎関節症呪文(TMDマントラ)と呼ばれているフレーズを用いることもあります。

 

自分自身で行動を意識的に制御するような方法をとるので、意識にアプローチする治療とも言えるでしょう。この認知行動療法は、自分で努力する治療方法なので、医師に治療してもらおうという受け身の姿勢というのは効果が得られない治療となっています。

 

顎関節症を必ず改善するという強い意志を持つようにして認知行動療法を行いましょう。そうすることで、治療の効果も上がると言えるでしょう。